西アーザルバーイジャーンの音楽
西アーザルバーイジャーンの音楽
西アーザルバーイジャーンの音楽
西アーザルバーイジャーン州は様々な民族の居住する多民族州である。これらの民族は時間の経過とともに自分の宗教・文化的アイデンティティを守りながら、様々な分野で互いに影響をし合った。この州はトルコ系、クルド系、アッシリア系、アルメニア系という4つの主な民族で構成されている。西アーザルバーイジャーンの代表的な音楽は、トルコ系の音楽である。トルコ系の音楽でも、アァーシーグ音楽はよく知られている。西アーザルバーイジャーンのアァーシーグ音楽は、東アーザルバーイジャーンのアァーシーグ音楽と繋がりがあると同時に、境を接するトルコ東端全域のアァーシーグ音楽の影響をも取り込んだ。東と西アーザルバーイジャーンのアァーシーグ音楽は基礎が同じであるが、奏法を始め様々な点で違いがある。西アーザルバーイジャーンのアァーシーグ楽師は吹奏楽器のバーラバーンとダーイエレ(フレームドラムの一種)を使わずアァーシーグ楽器グープーズ(弦楽器の一種)だけに演奏される。西アーザルバーイジャーンのアァーシーグ音楽の伝統は、物語や英雄伝を語り伝えることをよりよく守った。アァーシーグ音楽以外の西アーザルバーイジャーンの音楽のトルコ系の種類に民謡、労働歌、子守唄などがある。
西アーザルバーイジャーンの使用される主な楽器は、ソルナー(木管楽器の一種)、ドザレ(2本のシングルリードの管が一組となった木管楽器の一種)、ナルメナーイ(ノンリード笛の一種)、バーラバーン、シェムシャール(ノンリード笛の一種)、ネイラバク(木管楽器の一種)、ドホル(両面太鼓の一種)、トンバク(太鼓の一種)、バーグラーマー、キャマーンチェ(擦弦楽器の一種)などとなる。
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