イラン古典音楽

イラン古典音楽

イランの伝統的音楽、ダストガーの音楽などとも呼ばれるイラン古典音楽は、紀元前から現代まで世代から世代へと受け継がれてきたダストガー(日本の音楽用語で｢旋法｣に当たる音楽理論用語)とアーヴァーズ(自由なリズムの歌)と曲からなる音楽である。現今、この音楽はより分かりやすく心にしみる部分が残っている。中央アジア、アフガニスタン、パキスタン、アゼルバイジャン共和国、アルメニア、トルコ、ギリシアの音楽はイラン古典音楽の影響を取り込んだが、イラン古典音楽も編成中にこれらの音楽の影響を受けた。古代イランの有名な音楽家としてバールバド、バームシャード、ナキーサーの名がよく知られている。

イラン古典音楽のダストガーは、熱情を呼び起こす旋律型の集合体と旋律の型・パターンとの集まりである。各ダストガーは、種々のグーシェ(旋律型)の集まりで、奏法はダストガーのピーシュダルアーマド(前奏曲)で始まり、頂上のグーシェに上がり、最終のグーシェに下がり、タスニーフ(拍節のある歌曲)とレング (舞曲)の演奏で完了する。

イラン古典音楽は、7種類のダストガーとアーヴァーズの全6種類がある。この音楽のダストガーは次の通りである。

ダストガーヘ・シュール

ダストガーヘ・セーガー

ダストガーヘ・チェハールガー

ダストガーヘ・ホマーユーン

ダストガーヘ・マーフール

ダストガーヘ・ナヴァー

ダストガーヘ・ラーステパンジュガー

毎年、イランの古典音楽団は国際の音楽祭・イベントに参加し、高い評価を受けている。