ケルマーンシャーハーンの音楽
ケルマーンシャーハーンの音楽
ケルマーンシャーハーンの音楽
ケルマーンシャーハーン地方はイランの重要な音楽地方の一つである。この地方の音楽を大きくマジャーズィー(あるいはグーラーニー)のマギャームとマジュレスィー(あるいはバースターニー)のマギャームとハッガーニー(あるいはキャラーム)のマギャームとの三つに分けることができる。音楽理論用語としてのマギャームあるいはマカームは、「旋法の体系、システム」といったようなものである。
- マジャーズィーのマギャーム:マジャーズィーのマギャームは、グーラーニーとも呼ばれる。タラーネ(歌)、タスニーフ(はやり歌)、踊るための音楽などがこの部分の種類である。この部分の音楽は多様性を持ち、他の部分の音楽より精神性が低いにもかかわらず芸術性が高いである。
- マジュレスィーのマギャーム:マジュレスィーのマギャームは、バースターニー(意味は古代の)とも呼ばれる。これらのマギャームは、主としてタンブール(弦楽器の一種)とアーヴァーズ(自由なリズムの歌)で演奏される。数あるマギャームもソルナー(木菅楽器の一種)、ドホル(両面太鼓の一種)、ドザレ(2本のシングルリードの菅が一組となった木菅楽器)、ナルメナーイ(木菅楽器の一種)、トンバク(フレームドラムの一種)、シェムシャール(ノンリード金属製の笛)でも演奏される。
- ハッガーニーのマギャーム:ハッガーニーのマギャームは、キャラームとも呼ばれる。これらのマギャームはタンブールとアーヴァーズで演奏される。この部分のキャラームの数は72曲である。キャラームとタンブールの中心地は、グーラーン地方とサフネ地方である。
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