建築:バザール・ヴァキール
建築:バザール・ヴァキール
建築:バザール・ヴァキール
このバザールは、ハンマーメ・ヴァキール(浴場)とマスジェデ・ヴァキール(モスク)に隣接しており、シーラーズにある、ザンディ朝時代にキャリームハーン・ザンド(1705年―1779年)の命により建てられた歴史的建造物群の一部をなしている。多数の歴史家の閑雅では、十字形の形をしているこのバザール(市場)が、ファールス州南部のラール市に位置するバザール・ゲイサリーイェを真似して建築された。その後、ファールス州西部のカーゼルーン市にあるバザール・カーゼルーンもバザール・ヴァキールを真似して建築された。
サファヴィー朝(1501年-1736年)の時代にイランを旅した東洋学者と観光者の旅日記によると、バザール・ヴァキールが建築される前、その現場でサファヴィー朝のバザールが存在した可能性がある。シーラーズ市の文化・歴史的輪を平行として建築されたバザール・ヴァキールのメインバザールは、オルドゥー・バザールから始まり、エスファハーン門で終わる。ガージャール朝(1796年-1925年)時代にバザール・ノウ(新しいバザール)はバザール・ヴァキールに加えた。オルドゥー・バザールから始まり、バザールの中の四辻で終わる南のバザールは、バッザーザーン(呉服屋)と呼ばれ、82店舗ほどがある。
バザール・ヴァキールは、イラン中で一番天井が高いバザールで、天井高が11メトルだったが、現今バザールの床を上げたので10メトルになった。バザール内に光を取り込むヌールギールと呼ばれる円状の部分と空気転換ための入れ口とはシーラーズの気候にあわせ建設されたことは、このバザールの特徴である。
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