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サアディ

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『薔薇園(ゴレスターン)』

『薔薇園(ゴレスターン)』は、1258年にサアディーが著した散文作品で、ペルシア語の代表的な散文作品とされる。序と「王者の行状について」、「托鉢僧の特性について」、「満足の徳について」、「沈黙の利について」、「愛と青春期について」、「衰弱と老齢について」、「訓育の効果について」、「交際の作法について」の8の章からなる『薔薇園』は、サアディーから13世紀前半にアタベクの政権であるサルガル朝のサアド・ブン・ゼンギーの息子である君主アブーバクルに献納された。

『薔薇園』の散文は簡単な表現方法と複雑な表現方法で記述された。つまりサアディーは自分独自の簡潔な表現方法を守りながら、必要になった場合に詩に類似している散文(モサッジャアァという表現)を用いた。『薔薇園』は何の疑いもなくリズミカルな散文作品である。サアディーは出来るだけアラビア語の表現の多用を避けたので、『薔薇園』はペルシア語話者に親しまれてきた作品になった。これは彼の革新的な傑作であった。

13世紀の他の散文作品に比べて『薔薇園』はより優れている。後にモアィーノッディーン・ジョヴェイニー(?-1379年)の『花園(ネガレスターン)』、ジャーミー(1414年-1492年)の『春の園(バハーレスターン)』、ガーアーニー(1808年-1854年)の『苦悩する人間(パリーシャーン)』などは、サアディーの『薔薇園』を倣った作品である。多数の作家も『薔薇園』についての作品をペルシア語、アラビア語、トルコ語などの言語で書いた。

世界で初めて『薔薇園』を翻訳したのは、フランス人のアンデレ・ドゥー・リェル(1580年-1670年)で、仏訳書が1634年にパリーで刊行された。フランスの東洋学者ヘンリー・マーセ(1886年-1969年)によると、『薔薇園』フランス語、英語、ロシア語、アラビア語、トルコ語などの55の言語に翻訳された。

 

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『薔薇園(ゴレスターン)』

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