ポロウ

ポロウとは、少しバターまた油を含ませた水で米を炊き込みご飯のことである。米のみのものや、キャベツ、レンズ豆、ソラマメ、レーズン、干しスミミザクラ、ゼレシュク(バーベリー)などの野菜や豆類や果物を炊き込んだものがある。

ポロウ

ポロウとは、少しバターまた油を含ませた水で米を炊き込みご飯のことである。米のみのものや、キャベツ、レンズ豆、ソラマメ、レーズン、干しスミミザクラ、ゼレシュク(バーベリー)などの野菜や豆類や果物を炊き込んだものがある。イラン料理での米の調理法は湯取りによるアブケシュと、炊き干しによるキャテの2種類があり、チェロウはアブケシュで調理された白米、あるいは調理された白飯全般を指して使われる。チェロウをそのまま食べるよりはキャバーブ、グシュト(肉)、イラン料理における煮込み料理の総称であるホレシュなどを添えたり、かけたりする。乾燥ソラマメとフライドオニオン入りポロウはダムポフタクと呼ばれ、トマトの水で炊き込んだポロウはイスターンブーリー・ポロウと呼ばれる。刻んだダイダイの実の皮とニンジンを含ませた米を砂糖水で炊き込んだポロウは、シーリーン・ポロウ(甘いポロウ)と呼ばれ、炊きあがってから刻んだアーモンドとピスタチオを盛り付ける。レシュテ・ポウロとは、乾燥麺を含ませた水で米を炊き込みご飯のことである。

ポロウは、昔から伝えられてくる料理で、サファヴィー朝(1501年-1736年)時代の調理法・料理のレシピを集めた書籍である『カールナーメ』で数種類のポロウと宮廷ポウロウについて記述される。ポロウはイランの国民料理とされ、イラン全中各地特に米が主に栽培されている北部のギーラーン州とマーザンダラーン州で食べられる。