モラッバー(ジャム)

モラッバー(ジャム)

モラッバーとは、ある果実に砂糖また角砂糖の紛と水を加えて煮詰めた食品である。モラッバーを芳ばしくするためにバラ水、カルダモン、ヴァニラなどを加える。モラッバーを煮込む時、果実は割れ崩れないそのまま残るために熟しすぎる果物を使用することはいけない。

モラッバーには様々な種類がある。マルメロ、イチジク、イチゴ、スミミザクラなどの果物のモラッバー、シトロン、オレンジの皮、レモンの皮などの柑橘のモラッバー、ルバーブ、イラン原産アザミであるキャンギャルなどの草のモラッバー、スイカの皮、カボチャ、ニンジン、ナス、キュウリなどの野菜のモラッバー、ダイダイの花、バラなどの花のモラッバー。

カボチャとスイカの皮のようなモラッバーを煮込む時、形と壊れやすさを保つためにそれらを石炭入れた水に数時間漬ける。

14世紀の書籍である『ディーヴァーネ・アトアァメ』に言及されたモラッバーは古くからのイランの食品である。朝食にモラッバーを食べることが一般的であるが、時々に昼食と伴食にも食べる。