『友だちのうちはどこ？』

『友だちのうちはどこ？』

『友だちのうちはどこ？』のアッバス・キアロスタミ監督がイランの現代詩人ソフラーブ・セペフリー(1928－80)の詩「住所」を得て映画のタイトルを決定した。この映画作品での彼の目標は、友情を描くことである。古典のペルシア文学とペルシア語の詩の影響を受けるキアロスタミは、友情の死を象徴する枯れ木とは対照的に実のなる木を友情の象徴として捉えた。

ストーリー：｢小学校の生徒であるアフマドは、家に帰って宿題をやろうとすると、間違えて友だちのノートを持って帰ってきてしまったのに気づく。アフマドは友だちのノートを携えて、家を出るが、先には困難で長い道のりがあり、時間は殆どではない。友だちが住む村の隣の村に住むアフマドは、パンを買うという口実で家出て、その日の夕方まで友だちの家を探したが、友だちを見つけずに家に帰った。家に帰ったアハマッドは、モハマッドの分も宿題をやって、明日学校で渡すことにした。｣

『友だちのうちはどこ？』は国際映画祭に多数参加し、数々の映画賞を受賞した。例としてロカルノ国際映画祭の銅豹賞が挙げられる。2005年、英国映画協会（BFI）が選んだ「14歳までに見ておきたい50の映画」の5位にランクインした。