『ナーホダー・ホルシード(ホルシード船長)』

『ナーホダー・ホルシード(ホルシード船長)』

『ナーホダ・ホルシード』は、1987年のイランのクライム映画。監督はナーセル・タガヴァーイー、出演はアリー・ナスイーリーアーンなど。アーネスト・ヘミングウェイの小説『持つと持たぬと』をナーセル・タガヴァーイー自身が脚色。

イランの南部の遠隔港での数人の亡命者の生活をカバーするタガヴァーイー監督の『ナーホダー・ホルシード』は、構造化がプロで、古典映画の原則に準拠している。1988年第41回ロカルノ酷使亜映画祭で銅豹賞を受賞した。

『ナーホダー・ホルシード』より以前、アメリカの映画監督ハワード・ホークスは、ヘミングウェイの同小説を映画化(『脱出』(1944年))したが、多くの批評家がタガヴァーイーの映画はより協力で魅力的である。

ストーリー：[ホルシード船長は、メステル・フルハーンという男から数人の人を自分のランチ(原動機付の小型の船)で国境の反対側に連れて行くように任命される。港の金持ちであるハージェ・マージェドから圧力を受けている船長は、彼のせいで資本をなくして、今にもランチをも失いそうである。ですからホルシード船長は、その任命を果たすことを決心した。]

アリー・ナスィーリーアーン(メステル・ファルハーン)とダルユーシュ・アルジュマンド(ホルシード船長)とパルヴィーズ・プールサミーミー(マルール)の出演は、この映画の美点である。またメフルダード・ふぁヒーミー撮影監督の撮影と照明は忘れられない美点である。