スィーズダ・バダル

スィーズダ・バダル

春の新年ノウルーズの祝祭の終日は、スィーズダ・バダルである。イランの人々はその日、古式ゆかしい伝統慣習に従い、野原などの自然環境や果樹園に出て、河川と泉のほとりや果樹園の木の陰でその日を楽しく過ごす。何千年経過にもかかわらず、イラン人はまだ古くからの慣習に従い、スィーズダ・バダルを行う。イランの神話的伝承と古代文学作品において、スィーズダ・バダルが自然と共生として描かれている。古代のイラン人は毎月13日に雨を降らせ、草を生やすことで土を元気にするため、雨の神に祈っていた。古代のイラン人は年の12ヶ月間からくる12日間の祝祭日を喜びとともに過ごし、目出度い日である13日目に山野や果樹園などに出かけて、ノウルーズの終日の祝宴を行う。

ノウルーズの13日目に人々は様々な遊び特にブランコ遊びを楽しんで、ノウルーズのために発芽させたサブゼを河川などに流す。またこの日に未婚の少女たちが周辺に生えている草を結び、幸せな結婚を願う習慣がある。スィーズダ・バダルはノウルーズ祝祭のようにアゼルバイジャン共和国、タジキスタン、アフガニスタン、クルディスタン地域などの国々で祝わされている。

スィーズダ・バダルは、イラン歴では自然の日に設定され、公休である。