ロブ(ペースト)
ロブ(ペースト)
ローブとはある果物・植物を調理することで作られたペーストである。サファヴィー朝(1501年―1736年)時代の調理法・料理のレシピを集めた書籍である『カールナーメ』と『マッダトッルヒャート』で言及されているロブは、古くからの調味料である。
ロブ(ペースト)
ローブとはある果物・植物を調理することで作られたペーストである。サファヴィー朝(1501年―1736年)時代の調理法・料理のレシピを集めた書籍である『カールナーメ』と『マッダトッルヒャート』で言及されているロブは、古くからの調味料である。
ロブには多くの種類があり、食品に味をつけ、特別な香り・辛さをつける。主なロブにトマト、ザクロ、ダイダイ、リンゴ、スモモ、青プラム、カキノキの果実、マルメロ、ゼレシュク(バーベリー)、セイヨウサンシュユ、未熟ブドウなどがある。
古くから家庭で一年分のトマト・ロブが作られる。そのためには酸っぱいトマトと水分の多いトマトの旬である夏では、トマトを火にかけて濾過する。濾過されたトマトの水に塩適量を加えて、ペースト状になるまで煮込む。煮あがったロブは、瓶に目一杯詰めて、きっちりふたをしてからしばらく日光が当たる場所に置かれる。最近、家庭でのロブの製造は流行しないが、人々は工場生産ロブを購入している。
ロブの中では、イラン料理における「ご馳走」の一つであるフェセンジャーンにザクロ・ロブを使用し、トマト・ロブは色々なイラン料理に使用される。
ロブ(ペースト) | |