アージール

アージール

アージールとはピスタチオ、アーモンド、ヘーゼルナッツ、ヒマワリやメロンやスイカなどの炊いた種子などを混ぜたものである。アージールは加工をせずにそのまま食され、また塩、酢、酢漬けの野菜トルシーなどを用いて調味加工させ食わさせる。

塩辛いアージールは、塩を使ってナッツ類やドライフルーツをローストするアージールである。甘いアージールは、アーモンドとピスタチオとヘーゼルナッツとの芯に加えて乾燥アンズ、乾燥モモ、乾燥イチジク、クルミの芯などをも混ぜたものである。甘いアージールをローストしない。甘いアージールは一年一番長い夜シャベヤルダーと春新年ノウルーズの前の最後の水曜日チャハールシャンベ・スーリー夜には、欠かせないアージールである。

酢漬けの野菜トルシーのアージールはサフランやレモンジュースやマヨラナの乾燥葉を使ってナッツ類をローストするアージールである。酢のアージールは、レモンジュースと塩使ってナッツ類をローストするアージールである。

昔はアージールをローストするため、ナッツ類を砂の入れた鉄製の大釜に入れて、火で炊きながら焦げないようにかき混ぜていた。炊いたアージールをふるいにかけて丁寧に砂を取り除いて、濃い塩水を撒き散らしていた。イランの人々の間に普及している一つのアージールは、困難を解決するアージーレ・モシュケルゴシャーである。イランのアージールの名産地はタブリーズ市である。